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ウレタン防水製品情報
ウレタン防水の原料は一般の方にもお馴染みのウレタンです。 とは言ってもゴム状のものというぐらいの認識しか持っていないと思います。 実際にウレタンはゴムだと思って頂いて大丈夫だと思います。 触った感じはゴム製のおもちゃに似ています。 これを2〜3mm程の厚さで防水層として流し込みます。 ウレタン自体は紫外線に弱く、磨耗にも強くはないので、保護する目的でトップコートという保護仕上げ材を上から塗ります。 ウレタンそのものは非常に伸びるので防水に適していますが、伸びた部分は保護仕上げ材も伸びて保護されなくなるので劣化が進み、時間が経つと切れてしまいます。 破断を防ぐ為に繊維を挿入して強化します。
当社では主に2種類の製品を使用しています。 メインで使用しているのは保土ヶ谷バンデックス建材株式会社製のエコプルーフとミリオネートです。 エコプルーフは硬化時間が他の材料に比べて早いので硬化待ち時間が短くなり、結果的に作業時間を長く確保できるので、しっかりとした防水工事ができます。 ミリオネートはエコプルーフよりも硬化速度が遅いのですが、汎用性が高く、表面強度を上げる工法などに適しているので特殊なケースに使用します。 基本的にはこの2種類を使用していますが、 用途に合わせて旭硝子株式会社のサラセーヌや、株式会社ダイフレックスのエコ・ウレックスやDSカラーも使用しています。 いずれもウレタン防水の分野では一流メーカーであり、それぞれ特徴がありますが、十分な性能を発揮してくれます。
FRP防水製品情報
FRPはボートや簡易トイレなどに使われています。 昔は風呂桶にもよく使われていました。 FRPはFiber Reinforced Plastic の略で、繊維(Fiber)で強化(Reinforced)されたプラスチックの事です。 防水工事で使う繊維はガラスを細かく繊維状にしたものをシート状に編みこんだものです。 そのガラス繊維にポリエステル樹脂を染み込ませながら張り込んでいきます。 非常に強くて硬い防水層が出来上がりますが、硬すぎると割れやすくなる為に使う場所に気をつけなければなりません。 ポリエステル樹脂は主剤と硬化剤とから構成されていて、主剤に対して1〜2パーセントの硬化剤を入れて硬化させます。 硬化剤の量によって硬化速度が変化します。
当社では2種類のFRP製品を使用しています。 東洋ゴム工業株式会社製のケミルーフと三井化学産資株式会社製のリマスターです。 どちらも信頼できる製品ですが、三井化学産資株式会社のリマスターはFRP防水の施工の際に頭を悩ませるガラス繊維の飛散を抑える新製品を開発するなど施工性の向上と作業環境への適応性に力を入れています。
ゴムシート防水
ゴムシート防水には非加硫ゴム系のものと加硫ゴム系のものがあります。 当社では強度の面から加硫ゴム系のものを使用しています。 非加硫ゴム系のものは接着力に優れ、シート同士の密着性も良いのですが、表面強度が弱いため、最近では使用していません。 ゴムシートで使うゴムは普通のゴムよりも磨耗性と耐久性の点で優れています。 加硫ゴムだけでは接着が弱いのでブチルゴムをうまく使ってシート同士の接着部やコーナー部分の接着力を高めて作業します。
当社では主に、東洋ゴム工業株式会社製のトーヨーゴムを使用しています。 ゴムシートの中には中央部から裂けるゴムなども時にはあるのでかなりの部分が製品の性能に依存していると言えます。 トーヨーゴムは15年経過した物件でも裂けなどは認められず、信頼している製品のひとつです。
改質アスファルト防水
一般にアスファルト防水と言われているものは釜で高温のアスファルトを沸点まで達するように溶かして、それを流し込みながらルーフィングと呼ばれるものを貼り付けていきます。 臭いや煙がたくさん出るので環境に悪く、 現在ではあまり行なわれていません。 代わりに改質アスファルトシートというものが主流になっています。 自着式のものとトーチ工法と呼ばれるものがあり、 当社では接着性や加工性の面からトーチ工法を使う事が多くなっています。 トーチ工法はプロパンガスのボンベからガスを出して炎でシートの裏面をあぶり、シート裏面に付着しているアスファルトを溶かしながら張り込んでいきます。 炎を使用するので安全性に気をつけなければなりませんが、アスファルト防水ほどの煙や臭いは出ないので住宅街でも使用可能です。 非常に長期にわたって防水性を発揮する防水材です。
当社では日新工業株式会社製のメルタン21と宇部興産株式会社のメルトーチを使用しています。
水系塗膜防水
防水材はほとんどの場合が溶剤系といってシンナーを使用しますが、 中には水性のものもあります。 水性のものは臭いが少なく、シンナーのように中毒をおこさないので環境に対する意識が高まりつつある最近は注目され始めています。 以前は水性の材料は溶剤系のものと比べると性能面で大きく劣っていたのですが最近は改良が進み、溶剤系と変わらない程の性能を発揮する材料も出てきています。 もともと作業性が良いのでしっかりとした施工をするのに向いており、 選択肢のひとつとして使えるようになってきました。
当社では三菱樹脂株式会社製のMyルーファーを使用しています。 水性の防水材料の中では抜群の性能を誇り、三菱樹脂株式会社が年々改良を重ねているので非常に信頼のおける製品です。
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